トップ > Access2007目次 > 6) フォームを作る
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次に取り掛かるのは、フォーム作りです。
テーブルのデータを、データシートビューではなくて、もうちょっとデザインを工夫して表示させたい、というときに作るオブジェクトです。
作り方は、解説しにくいほど簡単。ただ、簡単な分だけ、何をしたのか作業した本人でもよくわからない、という感じで、結局のところ結構難しいってことなのかも・・・。

とにかく、ひとつ作ってみましょう。
食わず嫌いはいけませんよね。何事もやってみなければ・・・。では、参りましょう。

図1:テーブルは作り終えた。次はフォームを作りますよ。

 

6) フォームを作る(1)

フォーム作りにはいくつかの方法があります。
慣れてくると、どの方法であったとしても「だいたいやることは同じやな」と思えるようになるんですが、慣れないうちは迷子になりがちです。最初は欲張らず、当面必要なことだけマスターして、細かい機能や設定は徐々に肉付けしていきましょう。

以下は、フォーム作りの大まかな段取りです。
 
図2:フォーム作りのイメージ。Step2とStep3を行ったり来たりしつつ、デザインを整えていくのが一般的な手順です。

 

1テーブルを指定して簡単にフォームを作る(Step1)

一番手軽で手っ取り早い作り方です。
フォームは、一部例外はありますが、基本的な役割は「テーブルのデータを表示する」ところにあります。テーブル以外にも、後でお話しするクエリというオブジェクトのデータを表示することもあるんですが、まあ、結局のところ、テーブルのデータを表示するものって理解で間違いないです。

なので、「どのテーブルのデータを表示するフォームを作るのか」という意思表示をすれば、フォームは簡単に作れるようになっています。まずこれがStep1ですね。
操作中 要領がわかれば操作は簡単。
右図の順番でクリックしていきます。

1テーブルを選択
  (とりあえずクリックしとけば間違いない)
2タブメニュー「作成」を選択
  (とりあえずクリックしとけば間違いない)
3「フォーム」をクリック
図3:フォームを簡単に作るならこの順番で!

 

12は既に選択されていてクリックの必要がない場合もありますが、Accessの操作に慣れるまでの間は、必要なくても意識してクリックするようにしておくといいですよ。
3にばかり気を取られていると、他のテーブルのフォーム作っちゃったり、うっかりサンになりがちです。実際にクリックしないまでも、上の図の箇所を順番に目視して、ちゃんと目的のフォームが作られようとしているか、気を配るようにしてくださいね。

 

2レイアウトビューとデザインビュー

すると、え?もう終わり?と拍子抜けするほどあっけなく、下の図のような画面が出てきます。
これが、「会員テーブル」のデータを表示するためのフォームです。Step1は完了です。
いちおう、要チェック箇所を挙げておきますので、皆さんの画面の中と見比べてみてくださいね。
図4:できたてほやほやのフォーム。名前はまだ無い。
1 おそらく、タブメニューは「書式設定」が選択されている状態になっていると思います。なってます?
2 おそらく、左上に「表示」というボタンみたいなのがあって、こんな感じの絵柄が出ていると思いますが、出てます?
3 このフォームはまだ「名前をつけて保存」していないので、ナビゲーションウィンドウには表示されてません。
4タブが二つになっていると思います。ひとつは、さっき作った「会員テーブル」、もうひとつは今作ったフォーム。フォームは、今のような手順で作ると、テーブルの名前が仮の名として使われます。
5 ここに表示されるものがフォームです。
6 プロパティシート。 5 で選択されているもののプロパティがココに表示されます。
で、画面左上の「表示」というボタンのリストを表示させると、なんとかビューというのが3種類あることがお分かりいただけると思います。右の図を参考にしてください。

フォームビュー: フォームを実際に表示した状態。フォームを”実行”すること。
レイアウトビュー: フォームのデザインを変更するための画面表示 簡単なほう。
デザインビュー: フォームのデザインを変更するための画面表示 細かいほう。

ひとつのフォームを、上記3種類の表示モードを切り替えつつ使っていくわけです。


※画面の左下に「レイアウトビュー」ってちっさく表示されてると思います。ナビゲーションウィンドウの下のほうですね。この表示にも気づいてやってください。
図5:3種類の表示モード

 

レイアウトビューというのはAccess2007からの新しい機能で、以前のAccessにはありません。
要は、フォームのデザインを変更するときの表示モードなんですが、デザインビューとフォームビューの中間・・・という感じですね。Accessを昔から使っている人は、この表示モードは使わず、デザインビューだけでお仕事なさるかもしれません。
フォームの作り方使い方は10人いれば10通りです。使い方を丸覚えしようとせず、一通り使ってみて自分好みの使い方を見つけよう!という意気込みで取り組んでみてください。そのほうが操作も覚えやすいです。

まあ、実際に見ながら、違いと役割を理解していきましょう。

 

3フォームビュー

では、まず、「フォームビュー」からチェックしていきましょう。
これはいわゆる、フォームを”実行”した状態、または”開いた”状態、ということになります。
実行した状態???どういうことですか???とお思いの方も多いかもしれませんが、今はあいまいな理解のままでもOK。フォームをいくつか作ってみないと理解しにくい言い回しなので、まずは操作してみましょう。

操作中 では、先ほどのメニューの中から、「フォームビュー」をクリックしてください。
図6:フォームビューに切り替えてみよう

 

これがフォームビューです。
うーん、さっきのレイアウトビューよりちょっとさっぱりしたというか・・・ああ、プロパティシートとかありませんね。

変化がわかりにくいんですが、これが、このフォームを”実行”または”開いた”状態です。「会員テーブル」の一人目の会員の情報が表示されてますね。

操作中下のほうにあるこの↓小さいボタンをクリックすると、 他の会員のデータを表示することができます。クリックしてみましょう。


図7:フォームビュー。いわゆる「フォームを実行した状態」である。

 

<レコード移動ボタン>
1 一番最初のレコードへ移動
2 一つ前のレコードへ移動
3 総レコード数と、今表示しているレコード番号
4 次のレコードへ移動 
5 一番最後のレコードへ移動
6 新規に1件、会員のデータを追加したい場合はこれをクリック
7 「うさぎチームだけ表示したい」なんてときに使う、フィルタという機能を使うとき。今日は使いませんけども。
つまり、フォームが完成して、「さあ、本番稼動よ」という段になったら、この画面表示だけを使うことになるわけです。
この画面と長く付き合うことになるんですよ。ふつうに「フォームを開く」と、こういう状態になり、ここからデータを新規に入力したり、修正したりします。
1画面にひとり分のデータが表示されてますので、もっと項目数が多くても、見やすそうですね。
データシートだと、左右にスクロールしないとひとり分のデータを見ることができなかったりもしますから。
・・・というようなことを、画面からいろいろ感じ取ってみてください。

さて・・・このフォーム、なんかちょっと、無駄なスペースが多いですよね。
住所だって、そんなに長い住所の人もいないし、もうちょっと入力するとこ小さめでもよさそうな気がします。
と、いうわけで、レイアウトビューやデザインビューに切り替えて、デザインの調整をし、またこのフォームビューに切り替えて様子を見て・・・という作業を繰り返しながら、フォームを完成させていくわけです。

あんまり欲張ると、いつまでも完成しないフォームになっちゃうので気をつけないといけないのですが、「ここはこんなふうにできないのかな」「ここをもうちょっとこうすると、もっと見やすいかも」とか、いろいろ感想を持つことはとても大切です。

ではでは、次にレイアウトビューにしてみましょうか。その後、デザインビューのお話をしようと思います。

 

このページのまとめなど

  • フォームを簡単に作る方法。ポイントは「テーブルを選択する」。
  • フォームにはフォームビュー、レイアウトビュー、デザインビューの3つの表示モードがある。
  • フォームビューは、そのフォームを”実行した”または”開いた”状態のこと。
作成日:2008-12-29

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