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セキュリティの話

ちょっと趣を変えまして、Access2007の操作に役立つ話などを・・・。

 

コマンドボタンをクリックしても、マクロやプロシージャが実行されない?!

以前作成したAccess2007データベースを、再度開くと・・・。
図1:「成績管理」を使おうっと

 

画面の上のほうに「セキュリティの警告」という表示が小さくある場合が、あります。
無い場合もあります。

これが何であるか?というお話です。
図2:あれー?なにかしら、この「警告」とやらは・・・

 

この警告があっても、フォームを開いたりテーブルにデータを入力したりといった操作は可能です。
しかし、マクロは実行されません。
例えば、前に作ったメニューフォームからコマンドボタンをクリックしても・・・何も起こらないのです。

マクロなどの実行は、無効になるのです。
先ほどの「セキュリティの警告」は、こういうことだったんですね。
図3:あれっ?コマンドボタンクリックしても、何も起きないよ?

 

セキュリティの警告

マクロをちゃんと実行できるようにするためには、セキュリティの警告を何とかしないとなりません。
とりあえず、この警告の「オプション」をクリックします。
図4:「オプション」をクリック

 

すると、こんな画面が出てきます。
最近では、インターネット上でWebサイトを見るときなども、ブラウザがこういうメッセージ出すことがあるので、だいたい察しがつくところだと思います。しかし、こんなこといきなり言われても、びっくりしちゃいますよね。

Accessは、マクロや、まだ一度もお話していないですがプロシージャといったプログラムをデータベース内部に組むことができます。
悲しい話ですが、世の中を騒がせているコンピュータウィルスやワームなど悪意あるプログラムも、私たちが一生懸命作ったマクロやプロシージャも、パソコンの中では区別がつかないんです。同類扱いになっちゃうんですね。だから、こうして、意識して許可した場合のみ動くようにしてあるんです。
図5:「このコンテンツを有効にする」・・・なんのこっちゃ

 

上記のオプションで、「このコンテンツを有効にする」を指定すると、セキュリティの警告は無くなり、マクロが実行できるようになります。

しかし、この「有効」は一時的な許可で、いったんデータベースを閉じて再度開くと、また警告状態となります。

しかし、どうして、この警告が出る場合と、出ない場合があるんでしょう。
図6:セキュリティの警告はなくなりましたな

 

セキュリティセンター

「このデータベースには怪しいプログラムは無いし、自分でちゃんと管理できるから、いちいち警告出さないで!」
という場合は、ちょっとした”登録”のようなことをしないとならないんです。

皆さんのパソコンのAccessの、セキュリティの状況を見てみましょうか。
セキュリティの状況は、Accessのオプションの中から確認します。

画面の左上にあるOfficeボタンをクリックし、メニューの下のほうにひっそりと存在する「Accessのオプション」をクリックします。
図7:Accessのオプションを見てみよう

 

Accessのオプション、という画面が出てくるので、左端のメニューの一覧から「セキュリティセンター」をクリックします。
図8:セキュリティセンターへ行こう

 

セキュリティに関することがいっぱい書いてあります。
めんどくさいって思われるかもしれませんが、いろいろね、大変な時代なんですよ。きっと。。。

で、右下の「セキュリティセンターの設定」ボタンをクリックして、設定状況を確認しましょう。
図9:セキュリティセンターの設定を見よう

 

セキュリティセンターのウィンドウが開くので、左側のメニューの中から「信頼できる場所」をクリックします。

すると、右側にフォルダの場所が表示されます。
このフォルダの中は、信頼できる場所として予め許可されていて、この中に作ったデータベースファイルであれば、いちいち「セキュリティの警告」は出ない、ってわけなんです。
図10:信頼できる場所とはどこなんだ

 

そのフォルダ(パス)をクリックしてみると、画面の下のほうに詳細情報が出ます。

たぶんこのフォルダは、Access2007をインストールすると自動的にできるフォルダで、テンプレートとか使ってデータベースを作ると、保存場所がココになるんじゃないかな・・って思います。

じゃあ、これからは、ここにデータベースを保存すればいいのか、って話になるんですが、それも面倒です。
図11:オオゴtだなぁ

 

Adminドキュメントとか、デスクトップ上のフォルダとか、自分用のフォルダの中も許可してほしい場合は、場所を追加します。
画面の下のほうに、「新しい場所の追加」っていうボタンがあると思いますので、これをクリックします。
図12:下のほうにこのボタンがあるはずだ
良く使うフォルダ、Access2007のデータベースを保存するフォルダを、ここに登録しておきます。

あと、サブフォルダがある場合は、「この場所のサブフォルダも信頼する」ってとこにチェックします。このチェックがないと、サブフォルダの中のデータベースにはやっぱり、警告が出ます。
図13:サブフォルダもあるならチェーック!!

 

信頼できる場所が追加されます。
これで、この次から、このフォルダに作ったAccess2007データベースは、予め信頼を受けているということで、「セキュリティの警告」は出ず、マクロもプロシージャもププッと動かせます。
図14:信頼してくれ

 

これは、一般的な操作です。
会社や学校で使用しているパソコンの場合は、セキュリティのルールが決められている場合がありますので、皆さんが良く使うフォルダをココに登録していいもんかどうかは、私にはわかりません。やる前に必ず、担当の方に相談してくださいね。
担当の人がいないとか、担当の人に聞くのがいやだとか、担当の人に聞いたけどわからないと言われたとか、いろいろあると思います。その場合は、ご自身の判断で作業なさってください。

セキュリティに関しては、そんな大事に考える必要は無いのかもしれませんが、これから先何が起こるかわからないし、何かあってからでは遅いので、みんな発言が慎重になります。
ギスギスするのも辛いので・・・ご自身の判断でってことで、お願いいたします。
Next Step!!!
作成日:2009-01-10

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